AI活用
2026-10-19
最終更新
5
分で読めます

Mac miniで完全ローカルなAIコーディング環境をつくる:Ollama × Qwen × Pi Coding Agent

Mac mini(M2・32GB)で、Ollamaとオープンウェイトモデル Qwen 3.8 27B、オープンソースのPi Coding Agentを組み合わせ、クラウドに頼らない完全ローカルなAIコーディング環境をつくる手順を紹介します。

VSCodiumでPiを起動したところ

はじめに

普段の仕事ではフロンティアモデルのOpus 5.5をClaude Codeで使っています。ただ最近、仕事柄ローカルの環境で閉じた状態でAIを使いたいことがあり、手元のMac miniだけで動く「完全ローカルなAI」も試していて、これが想像以上にいい感じだったので共有です。

今回の環境はこちらです:

  • マシン:Mac mini(M2、ユニファイドメモリ 32GB、GPU 19コア)
  • モデル:Qwen 3.8 27B(Ollamaで導入)
  • エージェント:Pi Coding Agent(Claude Codeのようにターミナル上のTUIで使えるオープンソースのエージェント)

以前の記事で「データの民主化」を支えるのは「テクノロジーの民主化」だと書きました。オープンウェイトのモデルとオープンソースのエージェントを手元で組み合わせられる今の状況は、まさにAIの民主化だと感じています。クラウドにデータを出さず、利用料も気にせずに使えるAIの相棒を、手元にあるマシンで作っていった作業の流れを共有します。

1. Ollamaをインストールする

Ollamaは、AIモデルのダウンロードや管理、実行ができるオープンソースのツールです。「AIモデルのストア兼実行環境」と考えておくとわかりやすいです。以下は公式サイトのダウンロードページです。

https://ollama.com/download

Ollamaのダウンロードページ

公式サイトにあるとおりターミナルからコマンドでインストールすることもできますが、GUIで簡単に済ませたい人には CaskHub がおすすめです。

https://caskhub.app/

CaskHubでOllamaを検索したところ

CaskHubは、Macのパッケージ管理ツールであるHomebrewをGUIで使えるようにしたアプリで、いわば「macOSの第2のApp Store」です。ちょっと横道に逸れましたが、Ollama以外にも良いアプリがたくさん見つかるので、入れておいて損はありません!ぜひ使ってみてください。

2. モデルをインストールする

Ollamaにはクラウドのモデルもありますが、クラウドで良いなら今回の環境をわざわざつくる意味がありません。ここでは手元で動かすローカルモデルを使います。

Ollamaをインストールしたら、ターミナルで次のコマンドを実行して、話題のQwen 3.8 27Bをダウンロードします。オープンウェイトでありながらOpusに近い性能が出る、と良い意味で噂になっているモデルで、実際に使ってみてもかなりいい感じです。

ollama pull qwen3.8:27b

ターミナルでollama pullを実行

ダウンロードが終わったら、次のコマンドでターミナル上で直接会話して動作確認できます。

ollama run qwen3.8:27b

ここまでが少し面倒なところで、ここから先はClaude Codeのような使い方ができるようになります。

3. エディタにPi Coding Agentを入れる

エディタといえば、拡張機能が豊富なVS Codeが定番です。私は、テレメトリー(利用状況の送信)を取り除いたオープンソース版の VSCodium を使っています。VS Codeの拡張機能もそのまま使えます。これはOllama同様、MacOS、Windows、Linuxと環境を選ばないのも良い点です。

https://vscodium.com/

VSCodiumを起動したら、次の手順で拡張機能を入れます。

  1. 左側のメニューから拡張機能を開く
  2. 検索バーで「pi coding agent」を検索する
  3. 下の画像の拡張機能をインストールする
VSCodiumの拡張機能からPi Coding Agentを検索

Pi Coding Agentは、オープンソースのターミナル型AIコーディングエージェント(CLIハーネス)です。コア機能を極限まで絞り込んでいるので、シンプルで扱いやすいのが特徴です。ClaudeのようにSKILL.mdなどで機能を拡張することもでき、近い感覚で開発の相棒として使えます。

インストールできたら、Piを起動して /model と入力します。

/model

Ollamaに入れたモデルが一覧に出てくるので、qwen3.8:27b [ollama] を選んで Enter で決定します。Ctrl+S を押せば次回からもこのモデルがデフォルトになります。

Piの/modelでOllamaのモデルを選択
VSCodiumでPiを起動したところ

まとめ

今回はMacでの手順を紹介しました。Macよりも学習曲線が急なLinuxこそ、こうした「オープンウェイトのモデル+オープンソースのエージェント」の組み合わせを、環境ごとにひとつ入れておきたくなります。

フロンティアモデルとローカルモデルを使い分けられると、AIとの付き合い方の幅がぐっと広がります。ぜひ試してみてください。

この記事は、以前 Zenn で公開した記事を転載したものです。
Zenn の元記事を見る →
yohei
この記事を書いた人
yohei
代表取締役

データ分析に関連する仕事をしています

データ活用のご相談はお気軽に

システム連携・分析基盤の構築・AI活用・内製化支援まで、データに関するお悩みをご相談ください。初回コンサルテーションは無償です。

お問い合わせはこちら